ロジャーグラート

ロジャーグラートについて

1882年創業 唯一無二の「ヴィンテージ・カバ」

カバ(CAVA)とは、シャンパンと同じ瓶内二次発酵方式で造られる、本格的な味わいのスペイン産スパークリングワインです。数あるカバ生産者の中でも、ロジャーグラートの群を抜いた品質の高さは、世界中のワイン愛好家たちからも最大級の評価を得ております。ロジャーグラートは、敢えて同じ収穫年のぶどうだけを厳選し、最低でも18ヶ月、長いもので48ヶ月もの熟成時間をかけています。それにより、名門シャンパンをも凌駕する、シルクのような舌触りと、優雅なアロマ、甘美な味わいを生みだしています。

ロジャーグラートの歴史は、創始者のジョセップ・カナルスが、最初にぶどうの栽培を開始した1800年代に遡ります。1860年には、スペイン北東部のアルト・ペネデス地方サン・エステヴェ・セスロヴィレスにある古い農家の一角に、深さ10mの広いスペースを有するカバ・サン・ジョルディ(酒蔵)を造りました。その後カナルスは、フランスの不思議な魅力を持つお酒、シャンパンに魅了されます。スペインでもシャンパンに匹敵するスパークリングワインはできないか? 1882年一念発起したカナルスは、手始めに個人用としてスパークリングワイン造りを試みます。伝統的で最も磨き抜かれたシャンパン製法に厳格に従い、寝食を忘れて試行錯誤と研究を重ねた結果、数年後には本場シャンパンにも引けを取らない、極めて質の高い官能的なスパークリングワイン「ヴィンテージ・カバ」が生み出されました。その噂は、瞬く間に世間の知ることになり、世界のシャンパン愛好家達からも絶大な人気を博すようになりました。

ロジャーグラートの最大の特徴のひとつは、リリースされる全てのカバが、その年に収穫されたぶどうのみを使って造る「ヴィンテージ・カバ」であることです。そのことを示すために、ボトルのラベルにはすべて、ぶどうの収穫された年が印字されています。毎年毎年、厳選した最高品質のぶどうだけを、手間ひまのかかる製法で丁寧に仕上げています。このこだわりこそが、今日のロジャーグラートの評価の高さにつながっているのです。

ロジャーグラートは、スペインの伝統品種であるチャレッロ、マカベオ、パレリャーダ、ガルナッチャ、モナストレルをメインとして造られます。また、国際品種であるシャルドネ、ピノ・ノワールをエッセンスとして少量使用しています。これらのぶどうを厳選するのはもちろんのこと、さらにはそのぶどうの一番搾り果汁(ファーストモスト)のみ贅沢に使用。これにより、混じり気のない洗練された果実の凝縮感がもたらされています。
これはまさに、最高品質の証です。

ロジャーグラートの製法は創業当時から基本的に変わっておりません。創業者、ジョセップ・カナルスは、自らが魅了された泡の美酒、シャンパンを生み出すシャンパン製法(Method Traditional)に徹底的にこだわりました。また、シャンパーニュ地方の平均的なぶどうの使用量が、750mlボトル1本につき1.7kgであるのに対し、ロジャーグラートではなんと2.5kgものぶどうを用いています。少量生産だからこそなし得る、ロジャーグラートの品質の高さこそが一番の魅力なのです。

スペインのカバ醸造規定では、カバの熟成期間は最低9ヶ月と規定されています。しかし、ロジャーグラートは、ワインのクオリティのあくなき追求のため、敢えて規定より長く熟成を行っており、最短でも約18ヶ月、長いものでは48ヶ月にわたる長期熟成を行っています。長い年月をかけて熟成することによって、きめ細やかな泡立ち、爽やかでありながら奥深い味わいを、見事に表現しています。

最高品質のぶどうと、手間の掛かるシャンパン製法(Method Traditional)から造られたロジャーグラートのカバは瓶詰めされた後、100年以上も前に造られた同社の地下30mのセラーで保管されることになります。清潔で冷涼なセラーは、通年15度に保たれ、ワインを熟成するのに理想的な環境とも言えます。厳選されたボトルは、その華やかな香りと繊細な味わいが熟成されるまで、深い眠りにつくのです。